雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

チョコレートドーナツ


 トラヴィス・ファイン監督、 アラン・カミング、ギャレット・ディラハント主演。ゲイのカップルと、ダウン症の子供の「家族」を描く物語。美しいが、とても切なくなる映画だ。彼らは社会に認められず、徹底的に嫌われ、排除される。異端者であり続ける覚悟はあるのか、と私自身に問いながら映画を観ていた。

 この映画の設定年代から30年以上が過ぎて、遂に同性婚が法律で認められるようになった。この映画を観た後で知ったニュースなので、なんとも不思議な感覚に陥った。この記事でも説明される「市民に対する法の下の平等保護を定めた合衆国憲法修正第14条」は、この映画にも登場する条文であった。しかし、同じ条文であったにも関わらず、差別は堂々とまかり通っていた。


 確かに、社会は少しずつ変わっていくものなのかもしれない。しかし、変わるまでの長い過程において、多くの人々が傷つき、耐え、そして戦ってきたということを忘れてはいけない。

ロースクールで最初に習わなかったのか?正義なんて存在しない。それでも、戦い続けるんだ。