雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像 豊かさを求めて 第2回"バブル"と"失われた20年"」


 観た。日曜の夜に、余計に気が沈んでしまう番組だ。オイルショック以降(高度経済成長時代の終焉)、日本という国が世界の流れに溺れているだけの様子が淡々と映し出されていた。


 「Japan as No.1だから、海外に目を向けなかった。」「アメリカに言われたから、円高にした(金利を下げた)。」「新興国が台頭してきても、日本市場ばかり見ていた。」「日本型雇用は日本の経済に役立ってきたし、従業員との約束だから守らないといけない。」等、番組を観ていて、日本という国家の主体性は一体どこにあるのかと不思議になってしまった。
 

 で、気が付けば高齢化社会だの労働者不足だの、日本は崖っぷちだ、最後のチャンスだと煽っていたが、そんなことは統計データを見れば10年も20年も前から分かっていたことではないか、と思う。野口氏は、「日本の企業は、例え株価が落ち込んだとしても銀行からの融資さえ続けば生き延びることができるから、問題を先送りする習性があり、意思決定が遅い」というようなことを仰っていたが、それは日本企業に限ったことではなく、日本社会全般に言えることなのではないか。