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雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

グランド・ブダペスト・ホテル


 ウェス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ主演。同監督の作品鑑賞は、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と「ダージリン急行」に続き3作目。やっぱり面白い。


 きっちり作品の世界を創りあげ、その中で居心地良く過ごさせてくれた。映画の映画たる素晴らしさを堪能させてくれた。涙を誘う感動や難しい含蓄や、ハラハラドキドキという場面は無いけれど、この映画は「失われてしまった何か」を確かに描いているのだ。それは優雅さであったり、奔放さであったり、洒落であったり、言葉では描きにくいものの喪失と郷愁。


 そうしたことはさておき、本作のもつ美しさ(デザイン、衣装、カメラの構図、光と影)、そしてコミカルでテンポの良い展開だけでも十分に楽しめる映画だと思う。