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雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか―

夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)


 黒川伊保子著。男女の違いについて、という一点に絞って淡々と読めば、なかなか面白い本。要は、「女性は共感を求める(自分が何を感じたのか、どう思ったのかに気付いてほしい)」とか「女性がなじるときは傷ついているとき」とか、そういうことらしい。


 ただ、著者が「脳科学の専門家」のように語る話はかなり怪しい。骨髄液が7年で変わるから人の感性も変わるとか、28年周期で流行が変わるとか、56年周期で英雄が現れるなんて話はトンデモ過ぎて驚いた。多分この人、使えそうな仮説を手に入れたら、無理やりにでも証拠を後付けしたい性格なのだろう。男女論についても、「脳科学的に」説明されている事項は実にいいかげんなことばかり。自分の夫婦関係における単なる努力不足の結果を、科学的に導かれる結論だとして無理やり自分を納得させようとしているのではないか。


 あとがきの柴門ふみのエッセイの方がよっぽど説得力がある。同じようなことを語っていても、こうも違いが出るものか。

<言葉の重み×量>は、おそらく男女同量で、男性の<重み>は多く、その分<量>が少なく、女性はその反対なのだ。