仕事の思想

仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)

　

　田坂広志著。仕事の真の報酬は、「人間としての成長」である。そのために必要なのは、夢を持つことと、「自分の成長を映す鏡」（上司や顧客）を見つめることである。人の心を深く観察し、相手と正面から格闘することで人間としての力が増していく。著者はそう語る。

　確かに仕事を生活の糧とのみ捉えるのは、その時間拘束性から考えるとあまりに勿体ない。もっとも、日々の業務においては、ただ懸命に走っているだけで全体像はなかなか見えてこないので、心が消耗する一方というのが現実だけれど。