雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

若年雇用について


 日本国において、財政支出の大半を占めるのは社会保障費である。所得再分配という視点から見れば、主に若年〜中年層から高齢者へお金を渡している*1わけで、これからの納税者である若年層の雇用を削減しても何も良いことはない。これ、歳出の無駄を減らすという話とは、何の関係も無いでしょ。


 日本の給料体系は基本的に年功序列なので、50代の者の給料で20代の者が2人は余裕で雇える。更に、60歳以上の再雇用の者の給料は、間違いなく新規採用者の給料より高い。その上で問うが、若者は再雇用の者より労働価値は低いだろうか?どう考えても、採用削減は長期的に損をする話で、経営の観点からみても割に合わない。


 問題の根源は、民間も含めて雇用の流動性が低いことなのだろうが*2、それにしても今回の方針は酷い。持たざる者は、既得権益層に対して妬みや恨みを抱くことだろう。これでは世代間の溝が深まるばかりではないか。

*1:もちろん、老齢層の高額税納者も多数いるけれど、敢えて無視する。

*2:問題ある特定の労働者に対して、仮に解雇することが困難だとしても、給与の引き下げはすべきだと思う。