- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: DVD
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実話をベースにした、タイトル通りAMERICAN GANGSTERを描いた映画。麻薬ギャング王、フランク・ルーカス役のデンゼル・ワシントンと麻薬取締刑事リッチー・ロバーツ役のラッセル・クロウとが対決する設定。だが、実際にこのふたりが直接対決する場面はほとんど無い*1。むしろ、ふたりは似たもの同士なのである。
- 己の職業倫理に忠実(家族やその他のものを省みないほどに)であり、ワーカホリックである。
- 自らの仕事に強烈な誇りをもっているが、独自の哲学を貫くがゆえに、周囲との軋轢を生み、同僚または同業者にこそ敵が多い。
以上のような共通点があるから、2人は敵であると同時に潜在的な仲間でもある。この映画は主役2人の演技が全てであり、結果的には大成功だと思う。男性の、男性による、男性のための映画。また音楽も素晴らしかったので、サウンドトラックも聴いてみたい。
なお、エンドロール後のカット*2については、監督(脚本家かも?)の以下のような思いからすると、フランク・ルーカスは刑務所に15年収容されても己を変えることは無く、強い男であり続けたということなのだろう。
Is he gonna think about going back into business again?
If there was a downside to the character of Frank Lucas at the end,
I didn't want to see the old lion go down.