雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

忙しい中有難う。あなたのお陰で本当に助かりました。

 人をけなしたり、怒ったりすることは簡単だけれども、褒めたり、感謝したり、礼儀正しく接することは難しい。ましてや、目下の者に丁寧にお礼を言うことはなかなか出来ることではないだろう。心身共に疲弊しているときは、ねぎらいの声をかけてくれると、それだけで結構報われた気持ちになるものだな、と思った。言い難いことこそ、礼儀正しく、きっちりと言うべきである。


 一方で、激務だとこぼしたときに、「でも残業代もらっているんでしょ?なら良いじゃん。」と言われると心底脱力する。言っている意味は一応理解できるし、もっと酷い状況というものを知らないわけでもない。理解出来ないのは、それを言う人間の心性だ。何故仕事で忙しいと嘆く人間が、労働の対価をもらうだけで恐縮したり、罪悪感を覚えなくてはいけないのかが良く分からない。下には下が居る路線、というか、奴隷自慢というか、こうした心性に、悪しき平等主義の影を見る。