雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

強いリーダー待望論

 (課題に対する危機感を背景に)実効性のある政策を求めるわけでもなく、(強烈な汚職事件を背景に)清廉潔白な政治家を求めるわけでもなく、(対外的な危機を乗り越えるために)愛国主義者の登場を求めるわけでもない。単に「引っ張っていってくれる人」を探すという意味だけで強いリーダーシップを期待するのであれば、民主主義なんて不要だろう。まずは盲目的に持ち上げて、その後は揚げ足をとって引きずり降ろす。そんな無意味なことを繰り返すほど私たちは暇ではないはずだ。


 首相がころころ変わることのメリットを主張する気など無いのだが、果たして日本の政治に安定感が無い理由が政治家だけにあるのか、というと甚だ疑問なわけで。福田は無責任だ、と批判するのは構わないけれど*1、それだけで何か変わるのかね。福田内閣は低い支持率に悩まされていたようだが、それでは麻生氏が首相になったり民主党が政権を取ったからといって、突然に高い支持率になるのだろうか。


 好きの反対は嫌いではなく無関心、という言葉が真実であるのならば、病の根源は政治への不信と無関心にあるのであって、それを治そうとするためには何をすれば良いのかということを考えなければ。政治家は国民を導く役割を担うものであると同時に、国民は政治家を育てる役割を担っていると思うのですよ。

*1:多分、これは甘受すべき批判なのだろう。