雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

NHK「ゲイツとバフェット 後輩と語る」

 2006年のアメリカのテレビ番組。深夜に放送されていたのを録画して観てみた。ネブラスカ大学での学生との対話イベントとして、このすごいツーショットが実現したらしい。以下、発言のメモ。

  • 時間をどうやって作っていますか?

ゲイツ「仕事以外の時間を作ることが大切だ。家族と過ごす時間、読書をする時間、海外に出かける時間、そういった時間は、仕事で潰されないようにしなければいけない。バフェットにもらった最高のアドバイスは、『本当に重要なことだけ選んで、それ以外の予定は断らなければならない』というものだ。」

  • これまでに受けた最高のアドバイスは?

バフェット「採点表には2種類ある。自分がつける点数と、他人(社会)がつける点数だ。大切なのは、自分自身がどう思うかであって、それに満足していれば幸せに生きることができるが、他人からつけられる点数ばかり気にしていては空しい人生になるだろう」

  • 社会人として優れた資質とは?

バフェット「出来るようにしておいた方が良いと思うのは、人前で出来るだけ楽に話せるように訓練することだ。あとは、他人の優れた部分を引き出すことが出来るようになれば、貴方は莫大な財産を抱えたも同じことだろう。」

  • 成功のための秘訣はありますか?

バフェット「自分にとってのヒーローをもつこと(そのヒーローの視点を身につけること)、自分自身に投資をして可能性を引き出すこと、何でも良いから夢中になれることを見つけること。」

  • これまでで最悪の投資は?

バフェット&ゲイツ「失敗は誰でもする。ミスをくよくよ悩んでも仕方が無い。問題なのは、『投資すべきだったのに投資しなかったこと』であり、表に出てこない失敗こそが問題である。チャンスをの逃してはならない。」

  • 我々は世界の様々な不幸にどう対処していくべきか。

ゲイツ「出来るだけ早いうちに、国内の不平等や不幸を知ること。そして、世界の不平等や不幸を実際に見に行くこと。」

  • どのようにして自身の子供に正しい価値観を伝えるのですか?

バフェット「私の財産の99%は慈善財団に寄付するので、ほとんど子供に相続させない*1。才能を持つもの、努力をするものに公平にチャンスが与えられることこそがアメリカ的であり、親の遺産によって貴族的な立場についてしまうのはアメリカの価値観では無いと思う」

  • 10年後は何をしていると思いますか?

バフェット「健康問題さえなければ、今と全く同じように仕事をしているだろう」
ゲイツ「10年前は『10年後は年寄りだ』と思っていたが、実際になってみるとそんなことはないな、と感じた。仕事は好きだし、これからも続けていきたい。ただ、これからの10年間は仕事にかける時間と、慈善事業にかける時間の比率を変えていきたいと考えている」

  • 最高の成功とは何でしょう?

バフェット&ゲイツ「仕事以外の、特に家庭や友人との絆を築くことだと思う」

*1:まあ、バフェットの財産の1%って、それはすごい金額だと思うけれども。