雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

しゃべれども しゃべれども

 仕事に対するやる気が極度に低下しており、定時に職場を出て近所の映画館に出かけた。250人ほど入りそうな館内に観客は10人ほど。平日の夜はこんなものか。


 映画の内容は、あらゆる場面で「惜しい」と思わせる出来であった。コンセプトは良いと思うし、物語の運びも悪くない。東京の下町を描く映像は素直に美しいと思えるし、キャスティングもなかなか。過剰さを抑えて、淡々と描く姿勢は素晴らしいと思う。

 
 ただ、詰めが甘いというか、工夫が足りないというか、とにかく惜しいのだ。登場人物の設定に深みが無かったり、説得力ある心情説明のシーンが無かったり、恋愛感情が中途半端に描かれたり(恋愛場面を抑制するという発想は良いのに、突如降って湧いたように恋愛シーンが始まる)、とにかく惜しいのだ。全体としては悪くないだけに、「もっとこうすれば・・・」という気持ちが抑えられない。うーん。


 で、観終わった後はそのまま家に帰って早く寝たら良かったのだが、いつもの居酒屋に寄ってしまった。他に客も居なかったので、閉店まで店の人としゃべる。飲んで食べて、笑ってだらだらして。飲食店の人と話すのはとても楽しい。美容院の人と話していても思うことだが、接客業をしている人は聞くのがとても上手だ。