雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

私は、大勢で行う飲み会(パーティー)がとても苦手だ。

今日は会社の同期会、40人ほどで開かれた。よく知っている人もいれば、顔と名前が一致しないような人もいて、しかしいずれとも私は話がうまく出来ないのだ。といっても、話をしていて楽しければ笑うし、人の話はちゃんと聞くし、意見を聞かれたら素直に述べるよ。それでも、どこかぎこちなく、何か空虚で、違和感は強くなり、気がつけば部屋の隅のほうで酒を飲みつつ、どこかやはり飲み会を苦手そうにしている人とぼそぼそと話している体たらくなのだ。嗚呼、周りの人たちは楽しそうにしているのになあ、と思うと、何だか場の雰囲気を乱している自分が気まずくなり、とても申し訳なく思う。「どうしたの、こんな隅っこで」なんて明るく声をかけに来てくれる人が来たら、もちろん「いや、なんでもないよ。それよりさあ・・・」なんて明るく対応する。二、三人で話をするときは、客観的にみてもおそらくごく普通に会話できているだろう。それでも、心の底では、退屈さと、自己嫌悪と、この場から逃げ出したい(早く帰りたい)という思いが強まるばかりなんだ。


一体、何が悪いんだろう。結局、私の対人能力が低いということだろうか。「おしゃべり」が苦手で、人見知りをして、他人の視線がわずらわしいのだ。これを何とかしたくて、こういう飲み会などにも頑張って参加するようにはしているのだけれど、どうにもこれがうまくいかない。


じゃあ、今まではどんな感じで人と接してきたのかと考えてみる。私が心地よいと思う他者との接触は、例えば気心の知れた人と、会話少なにただ一緒にいるだけ(お互いに異なる本なんか読んだりして)の時間とか、ひとつのテーマについて議論する(論破とか勝ち負けとか無しで)時間とか、ひとつのプロジェクト(仕事だったり、イベントだったり)を一緒にやっている時間とか。


飲み会なんて無駄、と言いたい訳ではないんだ。全く楽しくない、というわけでもないんだ。ただ、他の人に嫌な思いをさせたくないし、集団の中で感じる孤独がとてもつらいだけなんだ。二次会を断り、独り駅に向かう途中で見えた三日月はとても美しくて、冬の夜の冷たさが身にしみて、吐く息の白さを眺めていると何となく煙草が吸いたくなった。