雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

愛国私案

本来、国というものを深く理解した上で評価するということは、非常に困難なことのはずだ。他国はもちろん、自国であっても(むしろ自国だからこそ)それは本当に難しい。自分にとって心地よい面ばかりを強調したり、歴史の中の「古き良き時代」に浸るのは、良い気持ちになれるかもしれないが、国を愛するということとは違う。どんな国だって不完全だし、事実は美しいことばかりではない。むしろ愛国とは、国を担う覚悟のことであり、未来を築く気概のことではないか。歴史を知り、現実を直視し、未来に絶望せず、責任を引き受ける、そうしたものではないのか。

 

アンダーカレント

 

アンダーカレント  アフタヌーンKCDX

アンダーカレント アフタヌーンKCDX

 

 

豊田 徹也著。圧倒的に素晴らしい。まるで映画を観ているような感じで読み進めた。何度も繰り返し読む価値のある作品だ。会話の部分が大変上手く、やりとりの言葉ひとつひとつが胸に染み入る。

 

「undercurrent」は、表層には現れない、心(感情)の底に流れる意識のこと。私はこと言葉を、Bill EvansJim Hallの作品(名盤)で知った。誰しも、心の底に自分だけの思いを抱えているものだ。もっと著者の他の作品を読んでみたいのだが・・・。

外天楼

 

外天楼 (KCデラックス)

外天楼 (KCデラックス)

 

 

石黒 正数著。素晴らしい。短編集のようで、つながっている物語。最高。

ヘウレーカ

 

ヘウレーカ (ジェッツコミックス)

ヘウレーカ (ジェッツコミックス)

 

 

岩明 均著。面白かった。この作品が、ヒストリエにつながったのかな。

雪の峠・剣の舞

 

雪の峠・剣の舞 (KCデラックス)

雪の峠・剣の舞 (KCデラックス)

 

 

岩明 均著。素晴らしい。「現在の秋田市である」は衝撃的だった。

マチキネマ

 

マチキネマ (Next comics)

マチキネマ (Next comics)

 

 

サメマチオ著。日常を描く短編集。迷子になる子どもを描く「my way」が面白かった。