山岸涼子著。一度読みだしたら止まらず、しかも物語が進むにつれて喜びも苦悩も深くなり、最終巻では「人間の性と業の深さ」を前面に出し、物語は終局を迎える。最初は突飛な、軽いタッチで始まるのに、終わってみればとてつもなく壮大な話になっている。
漫画作品は、長ければ良いというものではない。7巻でここまでの展開を描けるか?全く、おそろしい作品だ。
山岸涼子著。一度読みだしたら止まらず、しかも物語が進むにつれて喜びも苦悩も深くなり、最終巻では「人間の性と業の深さ」を前面に出し、物語は終局を迎える。最初は突飛な、軽いタッチで始まるのに、終わってみればとてつもなく壮大な話になっている。
漫画作品は、長ければ良いというものではない。7巻でここまでの展開を描けるか?全く、おそろしい作品だ。
両親宅へ出かけ、久々に祖母にも会えた。記憶力が大分弱っているが、覚えてくれていたので大変うれしい。長男も大好きな祖母に甘えまくり、満喫していた。
先祖の墓の近くにある公園に、結構大規模なアスレチックがあると分かり、この暑い中、2時間近く遊ぶ。倒れるかと思ったが、帰りに寄った蜂蜜屋さんで食べたソフトクリームの美味しさは、格別だった。
その後、長男は初めてのサーカス。テント内は暑かったし、観客がかなり少なくて盛り上がりに欠けたが、見る分には十分面白かった。サーカスなんて、何年ぶりだろうか。
皆で海に出かけたら、長男はいつもプールで練習していた成果を皆に見せようと、頑張って泳いでいた。えらい。シュノーケルは役に立たなかったが。砂遊びもできたし、花火もできたし、ごはんは美味しかったし、満足。
今回は移動に船を使ったが、運転手としては楽で良い。1日の本数が少なく、時間の制約もあるが、子どもは動き回れるし、車酔いの心配もいらないし。ナビに「神戸港」と入力したら、フェリーターミナルと全く異なる場所に着いてしまい、かなり焦ったのは苦い経験だが。あと、船内は異常に冷房が効いており、寒かった。
ドン・ウィンズロウ著、峯村 利哉訳*1。前作「犬の力」を読んだ者にとって、本作は読まなければならない作品だし、きっと前作の衝撃を上回る何かを求めざるを得ないし*2、そして何より1ページ目をめくってからは自分のプライベートな時間をごっそり奪われることを覚悟しなければならない、などと思いながら手に取る。
やっぱり、ドン・ウィンズロウはこういう作品を書かせると超一級だ。間違いない。それにしても、人が良く死ぬ。あまりにも多く死に過ぎて、前作のハイライト、橋の上から幼子を放り投げるシーンのような、読んでいて凍りつくような場面はない。「人がゴミのようだ」(ムスカ大佐)と感じてしまうほどに、人が死ぬ。
今回の登場人物で印象に残ったのは、「狂気のエディ」ことエディ・ルイス。彼の存在が、この救いのない物語をさらに加速させ、一方で冷静さとユーモラスをもたらした。戦場にあって、彼一人、覚めているのだ。微妙な立ち位置をキープしつつ、それでいて恨みは忘れない。
物語最後のしめくくりは、著者がきっと考え抜いた末に選んだ展開なのだろう。アダン・バレーラとアート・ケラーは同じく「汚れた身」である。自分ひとり「普通の人生に戻りたい」という望みは、抱くことすら許されない。だから、彼は撃ったのだろう。これでもう続編は出ないだろう、と思うと、少し悲しい気もしたが、とにかく読書後はぐったりと疲れた。こういう作品との出会いがあるから、睡眠時間を削ってでも本を読むことは止められない。
前回購入から2年、テフロン加工が剥げてきたのか、こびり付きが気になってきた。2年間よく活躍してくれたとの思いから、同じ製品を購入することに。届いてみると、やはり新品はすごい。チャーハンもホットケーキもお好み焼きもするするっと剝がれるので気持ちいい。
イタリア商事 ホットサンドメーカー ニュー・バウルー ダブル BW02
あわせて、以前から欲しかったホットサンドメーカーを購入。早速、翌朝にベーコンとチーズとトマトとバジルを挟んで焼いてみた。トーストとは異なり、具材が熱く、トロトロだ。外はカリッと中はしっとり、大変に美味しく、また家族からも評価が高く、これは買ってよかったかもしれない。
まだ梅雨は明けていないが、毎日蒸し暑く、夕方には雷雨。職場も寝室も暑くて倒れそうだ。庭ではトマトが次々に朱く色づいてきた(ナスもとれた)。もう夏なのだなあ。
今日は友人家族と一緒に、近所で川遊び。梅雨の最中だからか、水量が豊富。水着の子どもと遊んでいたら、びしょ濡れになった。お昼を食べていたら雷の音が聞こえたので、慌てて帰宅することに。バーベキューなんかしていたら大変だったろうな。
夕方は虫取りに出かける。近所の裏山に行き、クワガタを捕獲。長男はカブトムシが良かったようで、少し残念(もっと遅い時間の方がよかった?)。またの機会に再挑戦。その際は、もっと蚊の対策を徹底することが必要だと反省。帽子と軍手をしておくべきだった。
岸見一郎著。幸福である、ということは一体どういうことか。どうしたら人は幸福になれるのか。アドラーを中心に、多くの哲学者のことばを引き合いにして考えを導く書。
何故か私はこの本を繰り返し読んでいる。新書なので、それほどボリュームのあるわけでもないが、何度も読み返したくなる。それは本書の結論が気に入ったからでもなく、著者の考え全てに納得したからでもない。おそらく、著者の問題意識が私のそれと似ているからなのだと思う*1。
自分には、自由意思があり、外形的な力によって決まる受動的な存在ではない。したがって、自分の下した責任は、自分で負わなくてはならない。自分は、世界の一部である(中心ではない)。自分は、他者と共にある。・・・そうした前提を踏まえたうえで、はじめて幸福を論じることができる。
*1:「嫌われる勇気」を読んだ時も同じ感覚を抱いた。