雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

ヒストリエ10

 

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(10) (アフタヌーンKC)

 

 

 2年ぶりの新刊。相変わらず面白い、のだが・・・。さて、ヒストリエハンターハンター、どちらが先に完結するのだろうか。またはどちらも未完のままで終わってしまうのだろうか。

 

たとえ奴隷の身分でなくとも、誰もが憧れている「自由」は・・・ 結局は柵に囲われた「庭」なんだと思う。広い狭いの違いはあっても、地平線まで続く「自由」などありえない

 

HUNTER×HUNTER連載再開

 HUNTER×HUNTERは、最早中年向けの連載漫画である。したがって、連載再開と言われて「早くジャンプが読みたいな」と目を輝かせる少年などほとんどおらず、「富樫が書くなら俺も仕事頑張ろう」と考える私のような生気の無い目をしたオッサンの方が多いと推測される。

 

 まあ、ともあれ、めでたいことで。

アデノウィルス

 長男の目が充血して腫れていたので眼科で診てもらったところ、「はやり目です。感染予防のため、1週間、保育園はお休みしてください」と衝撃的な通告が。アデノウィルスのための結膜炎で、結構な感染力があるそうな。しかし、1週間とは・・・インフルエンザのとき以来か。

 

 夫婦で休みを確保しつつ、祖父母の協力を依頼し、なんとかして乗り切る総力戦体制。休みの後半は、祖父母の家にお泊りすることに。初めてなので親としては若干心配な面もあったが、無事に成功。やればできるものだ。その日だけは親もゆっくりさせてもらい、仕事帰りに久々の外食。帰宅後もやたら静かな我が家。

 

 何より大変だったのは目薬。とにかく怖がって暴れて逃げる。最初はプロレス技の要領で両手と頭とをロックして押さえつけて目薬をしていたが、涙をポロポロ流して泣くので、まあかわいそうな気にもなるし、そもそも成分が流れて意味がないのではないかと。試行錯誤、紆余曲折はあったものの、最後は必要性をしっかり伝えて、誉めてほめまくって勇気を出させ、成功体験を積み重ねて、なんとか本人の協力を得られるようになったが。やれやれ。

 

GW

 連休もおしまい。平日は相変わらず仕事に追われているが、休みになるとほっとする。通常、休みの日は子ども中心の一日になるが、それは連休も変わらない。筍堀りに出かけたり、バーベキューをしたり、両方の祖父母と遊んだり、公園にいったり、自転車の練習をしたり、ゲームをしたり。

 

 今週末は特別に金曜日に半休をとって、キャンプに出かけた。バーベキューをして、温泉に入り、大雨の中テントで眠り(満点の星空が見られなかったのが残念。親は眠れなかったが、子どもは熟睡していた。睡眠力の差か。)、ビショビショになって朝食をとる。長男もはりきってお手伝いをしていた。

 

 チェックアウト後にもう一度温泉に入って体を温め、伊丹市昆虫館に行く。林の中を散策するのも楽しいし、館内は特に蝶の部屋がよかった(虫は苦手な妻も気に入った模様)。綺麗な花が咲き乱れ、ヒラヒラと飛ぶ蝶は華憐だった。

公園

 天気も良く、少しドライブして公園へ行く。景色は良いし、大型のアスレチックコースがあり、川遊びもできるし、(今日はしなかったけれど)バーベキュー設備もある、素晴らしいところだった。良い運動になった。妻も長男も気に入ったようだし、車で30分くらいで行けるので、また友人を誘って行ってみよう。

道楽

 長男は冬から水泳教室に通いだした。プールは好きなのではじめは喜んで行っていたが、飛び込んだり顔をつけるのは怖いので、時折泣きべそをかいていた。まあ無理して続けるまでもないか、という思いでしばらく様子見をしていたが、最近では飛び込みもするし、頭まで水につかりながら楽しそうに遊んでいる。子どもの対応力、そして成長というものは本当にすごいものだと驚くばかり。

 

 活動の幅も広がり、遊園地に行ったり、大型公園のアスレチックコースに挑戦したり、自転車の補助輪を外して練習したり、オセロをしたりテレビゲームをしたり、折り紙をしたり手紙をかいたり翌日の保育園の準備をしたりと、いろいろとできるようになってきた。感心する一方で、ますます言うことを聞かなくなったりと、怒る場面はさほど減らないのが不思議なところ。身体能力や頭脳の面では向上著しいが、心の成長はゆっくり進んでいくのかもしれない。

愛という病

 

愛という病 (新潮文庫)

愛という病 (新潮文庫)

 

 

 中村うさぎ著。著者のエッセイは、男と女をカテゴライズした上で、基本的には男性への嫌悪感がベースにあるので、テーマは違えどある意味一貫した内容ではある。

 

 過激な主張をした後で自分を落ちにつかうあたり、文章の形式が固定化してしまっていることや、そもそも性別で人間をカテゴライズすること自体の可否について、また食傷気味なテーマの繰り返しなど、人に勧められるエッセイストではないものの、私は著者の本を定期的に読みたくなってしまう。

 

 おそらく、それは著者がこれまで歩んできた生き様からしか出され得ない発想や視点であったり、男性だからこそ自己批判として読んでおくべき(直接言われたら立ち直れないほどのショックを受けるような気もするが、文章で読むなら客観的に理解できる)内容があるからだ。普通、なかなかここまでズケズケとは書けない、というところを堂々と踏み込んでくるあたり、さすが中村うさぎだと思う。

 

 今回は、女性の愛はナルシシズムの反映(自己愛を投影し、このように愛されたいという願望が実現することをこそ望んでいる)だという見方、またセクハラは女性の性的な主体性を損なう点こそが問題だという意見等が、鋭くて明快だと感じた。